現場で良いDJをするための楽曲管理術

PCでDJをしていくと曲がどんどん増えてきます。
週に20曲程度新曲を仕入れるとすると、1ヶ月に100曲弱、12ヶ月だと1000曲近く増える計算になりますね。
もちろんイベントによって大量に曲を仕入れることもありますので、実際はもっと急激に増えていくものだと思います。

そこで重要なのが大量の曲をどのように管理するかです。
最初はジャンルとBPMくらいしかまともにタグ付けしていなかったのですが、曲が増えるにつれて、適当にSeratoに追加するだけだとヤバいと感じるようになりました。
現場で素早く曲を見つけるためにも、楽曲管理を日頃きちんとしてくことが大切だと思います。
そこで今日は私が実際にやっている楽曲管理術を書きたいと思います。
私はSeratoをつかっていますが、どのソフトでも利用できる方法です。

itunesで曲を管理する

PCでDJするためのソフトとしてSerato、Traktor、rekordboxなどがありますが、どのソフトも共通してitunesライブラリを読み込むことができます。
itunesで曲を管理することのメリットは

itunesで曲を管理するメリット
・どのソフトにも対応しているので、ソフトの乗り換えが簡単
・スマホで管理している曲が聞ける
・スマートプレイリスト、タグ付け機能が優秀
・画面が見やすくてタグ付けしやすい
・楽曲管理についての情報がネットに多い

などがあります。
Seratoのクレートでも条件一致のリストを作ることが出来ますが、rekordboxに乗り換えようとするときが大変です。

itunesでレコードプールで仕入れた新曲だけスマホに同期すると曲が聴けるのも便利です。DJをしていると大量の音源を仕入れるわけですが、実際にスマホで聞いて内容をチェックできるのは大切と思ってます。
「好きな曲のRemixを全部ダウンロードしたけど、チラッとしか聞いてない」といったときも、itunesで管理していれば日頃の隙間時間でスマホで聴くことができます。

タグ付け機能も必要十分ですし、itunesの画面はとても見やすく、作業しやすいです。
スマートプレイリストも使いやすいです。
Seratoは楽曲管理画面が見にくいので、itunesのほうがはかどります。

それと意外と重要なのは、itunesはDJソフトよりも圧倒的ユーザーが多いので、エラーや解決策の情報がネットで確認しやすいことです。
Seratoのクレートで謎のエラーが発生しても、なかなかネット情報だけでは解決できないことがあります。
そういう意味でもitunesは使いやすいのでオススメです。

選曲のためにitunesで入力する追加情報

itunesで入力したほうが良い内容をまとめてみます。

itunesで何の情報を追加するか
BPM:必須
ジャンル:曲数の多いジャンルは細分化して管理する
例 House→UK House、Deep House、Disco House、Tropical Houseなど
アーティスト:利用するレコードプールによっては空欄になっている時があります。
ラブ:お気に入りにチェックする
評価(5段階):雰囲気、TOP100など選曲に役立つ情報を追加する
例 ★5個→TOP100、★4個→盛り上がる曲、★2個→落ち着く曲など

BPMの近い同士でのミックスは基本なので必須ですよね。
SeratoなどDJソフトに入れたときにBPM解析はされますが、たまにBPMが入らない謎のエラーが発生します。
そのときはitunesでBPM情報を入れればOKです。
itunesのスマートプレイリストを利用するためにも、itunesでBPMを入れることは必要です。

ジャンルは曲数が少ないときはHiphop、R&B、Latinなどざっくりと分ければ良いと思いますが、ジャンル内の曲が多くなりすぎると使いにくくなるので、細分化していきます。
ここで重要なのは大分類>小分類に分けるときに、必ず小分類に大分類のワードを入れることです。
例えばHouse>Tropical Houseなどで分ければ、Houseでソートすると小分類も表示されます。
同じ雰囲気で曲をつなぐことは多いので、ジャンル分けをちゃんとやっておくと、選曲の時にとても役に立ちます。
ジャンルは1つの曲にいくつかつけることもありますが(Pop/Hiphop/Oldschoolなど)、曲のジャンルを変更するときの橋渡しとして選びやすくなります。
Transition、Bootlegなど、機能的な情報をジャンルに付与するのもオススメです。

レコードプールによってはタイトルしか情報がないものもあれば、アーティスト、キーなど最初からタグ情報が入っているものもあります。
そういう意味ではDJ Cityは偉大で、HMCはもっと頑張って欲しいなと思います。
不足している情報はきちんと入力したいところです。

ラブはitunesのお気に入りのハートマークですが、楽曲管理画面から直接つけられるので利用しています。
ラブマークを外すことも簡単なので、好きな曲を仕入れたらラブマークをつけ、しばらくして聴かなくなった曲は外すと、「この曲を流したい」という曲にスムーズにたどり着くことが出来ます。

評価は★5個でつけられますが、ラブマークと同じく楽曲管理画面から直接つけられるので利用しています。
ここには雰囲気で★の数を変えてますが、実際にこれをやると現場で便利です。
なんとなく落ち着いた雰囲気とか、オープンなど、雰囲気に合わせた曲を流すのは重要ですが、この情報を入れとくと、スムーズに雰囲気にあった曲を選ぶことが出来ます。

とりあえず私がやっているのはこのくらいですが、他にも良い方法があったらコメントで教えてもらえると嬉しいです!

itunesでの断捨離

曲が増えてくると、管理も大変になるわけですが、曲を消すというのも必要なことです。
何となくダウンロードしたけど、この曲をかけることはないというものはリストから消すとスッキリします。
実際いらない曲がSeratoに表示されると、見にくい、探しにくいと良いことはありません。
なので、定期的に曲を見直して、かけない曲は捨てることも重要だと思っています。
いつか使うかもしれない、消すのが勿体ないと感じるかもしれませんが、着ない服はずっと着ないのと一緒で、かけない曲はずっとかけないものな気がします。

まとめ

itunesは新曲を入れるときにきちんとタグ付け作業をやっていくと、どんどんライブラリが充実していき、現場での選曲にも大いに役に立ちます。
週に20曲とかであれば、タグ付けもそんなに労力はかかりません。
これを怠ると、ふとしたときに「曲管理できてないなあ」となってしまいますが、1万曲、2万曲もある人だと、今更タグ付けするのが無理!となりますよね。
なので初心者の時からしっかりと曲管理を継続することが重要なことだと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)